えらいものを見てしまいました。
たった一人のアイスショーでさいたまスーパーアリーナが満員でした。
これはデビッド・ボウイのLow ~Heroes期を見ているのではないか?
そんな印象を持ちました。
前半のゴシックな暗黒性、人間と地上のダークネスを
最高の美しさで見せつける数々のプログラム、それは
フィギュアスケートの枠を超えたダンスとスケートを融合したような作品。
ゲームと人間のいる世界の構造自体についての考察?
「後先のことはかんがえない」
「こわせ」「わかりたくもない」
極限に達したようなパワーワードが発されました。
そして後半の「かみさま」に向けてのまっすぐな祈り。
粋美の暗黒と対比した白い透明な光。
全体の印象として、前半の部分が圧巻でした。
若さゆえの勢いと暗黒の美しさ、
ジョイ・ディビジョンかバウハウスか、、、
耽美と力強さの極限でした。
MIKIKO先生はブライアン・イーノ、そんなことを考えるともうわくわくします。
天才が作り出す21世紀の新しい芸術にますます期待してしまいます。
デビッド・ボウイはカリスマ性と知性、そして才能を兼ねそろえた
自分を素材にできる総合的な芸術家でした。
その作品は解き明かせない謎に満ちており、
英国で最も影響力のあるアーティストでした。
羽生結弦氏は新しい世代の芸術家です、
芸能事務所に所属することなく、自力でここまで来ているのです
こんなアーティスト、大スターが他にいたでしょうか?
次回のアルバム(ではなくてw)アイスショーも楽しみです。
羽生結弦氏の健康とよきインスピレーションを心よりお祈りしています。