ライブ(ショー)の現場について

アイスショーの現場はギフトが初めてでした。

クラッシック、オペラ、演劇、バレエ、歌舞伎、能、狂言

ロックフェス、ロック単独など色々なエンタメに行きましたが、

そのどれでもないのが羽生氏のアイスショーかもしれませんね。

 

埼玉の初日ですが、メガロバニアの冒頭のエッジの音、

これは静かに聴くものだという意図がすぐに伝わりました。

 

うるさい歓声は集中しまくっていれば多分気にならないと思います。

しかし、席が移動できないので隣になったら大変ですね。

どれだけ観客が集中できるか

それにかかっているでしょう。

 

でもアイスショー、椅子があるんですよ、屋根があるんですよ。

雨に打たれながら見なくてもよいのです。

充分いい環境じゃないですか。

あまりぜいたくは言いたくありません。

 

正直一番いわかんがあるのはJ POPの現場です。

一斉に同じノリ、一斉に同方向でヘドバン

ありえません。内輪うけの極み。

ああなったら終わりです。

 

もともとフィギュアスケートは若者が演じて

それより年齢が上の比較的高齢者がジャッジする。

それゆえ礼儀とマナーが重視される業界のように思えます。

 

 

 

 

 

 

 

アイスショーのDVD化をありがとうございます

プロローグ

GIFT

 

2つのアイスショーのDVDの発売をありがとうございます!

なにしろ家にテレビ受像機がないので

本当にありがたいです。

 

Disney +とテラサの配信は見てますが。

フィジカルDVDのリリースはありがたく、

手元においていつでも見ることができる安心感があります。

一番権利がややこしいLet's go crazyが生演奏、というのがポイント

だったのかもしれません、本当に良かったです。

インタビューが見たくなったらまたDisney+に行けばよいのですね。

 

プロローグは三味線の方がよかったです、

若い感覚の演奏で湿気がない三味線の音が新鮮でした。

 

RE_PRAYのDVD化もお待ちしています。

全公演収録、とかどうでしょうね?

とりへびの進化を拝見するのもよいなあと思います。

最初はデカダンス~という感じだったのですが、

だんだん濃い実在感が増してきたプログラムでした。

1回ごとの演技がそれぞれ異なっており、

ちがう味わいの美しさがあるのがすごいですね。

8回分の演技ですから、ほどよい感じがします。

 

GIFTの甲子園の砂のような水ボトル、凄い発想ですね。

持っている人は潜在意識でつながるのかもしれません。

水は共感や感情を表しているのかもしれません。

それを持った人がまたライブ(ショー)会場に集まるのもロマンです。

 

 

勝手なことを色々言ってみる(2)

今後の希望について。

 

不朽の名作RE_PRAY後、

何を期待するのか、とりあえず勝手なことを言っておきます。

 

(1)Originの再演

2018~2019年の一番大変な時期のプログラムで

いい思い出はないかもしれません。

でも一度として負けてなかったです、記録はあれですが。

(2位で負け?)

上下の動きがあり、複雑なステップ、最後まで気が抜けないドラマチックさ

一番苦悩している姿が、もっとも卓越し美しかったです。

地鎮とか天と地を結ぶような人外のシャーマニックなプログラムだと感じました。

衣装も最強でした。

最初見た時から30代で演じてほしいと思いました。

年を取って厚みが出てからの演技をぜひ拝見したいと思っています。

 

(2)「春よ来い」ではなく春はここにある、というような新プログラム

この曲は94年のNHK朝ドラマで使用された曲で、

戦前生まれの脚本家の方の自伝が元になっており、第二次世界大戦中の話で

平和な時代が来て欲しいという願いがこめられている曲です。

つまりこの曲では春は来ていないのです。

「いまここでいいんだ」という精神状態、春がここにあるという

プログラムを作ることになるのはもしかしたら年を経て

心境が変わった当分先かもしれません。

 

そういえばストラビンスキーの「春の祭典」という春のカオス

を表す曲もありますが、春というのは色々な解釈がありますね。

 

 

羽生結弦氏の単独公演に参加するのは大変です、

チケットさえとれれば、

屋根がある会場なのはいいですね。

利府行のシャトルバス、なんかフジロックを思い出しました(笑)

 

 

 

RE_PRAY の5ヶ月

(家にテレビがないニワカによる備忘録)

 

11/4からのアイスショーツアー、

辛うじてとれた天井のスクリーンわきの凄い席、

親切にちゃんと小型スクリーンがありまして、実は

ちゃんと全貌が見えました。

この辺の配慮が素晴らしかったですね。

 

もう冒頭のとりへびで般若心経が流れてきた時点で

息を飲みました。

傑作の決定です。

わけがわからなくても凄いものは凄い。

メガロバニアって何?

でも凄いありえない、もう感動していて何がなにやら分からない。

赤いダイヤモンドぐるぐる

この曲すごいな、

「一人じゃない」という曲だったらしいです。

怒涛の前半、いやしの後半、そしてエンドロールで号泣。

(隣に人いなくて良かった。)

 

とにかく衝撃を受けてディレイビューイングに行きまして。

それ以降チケットが取れなかったり、取れたり。

 

見るたびに確信が深まりました。

これは黒澤明小津安二郎スターウォーズ級の傑作であると。

漫画だったら手塚治の火の鳥とか、もうジャンルを超えた作品だと、

そして、その現場にいられることの幸運に感謝しました。

リアルタイムで同時代にいることの幸運に感謝しました。

 

巨大な作品、圧倒的な世界は小さな個人の思惑を吹き飛ばす

危険性があるかもしれません、

巻き込むエネルギーが大きくなれば色々な問題も起こります。

強い光には対峙する影も濃くなります。

見ている方も心強く持つ必要性があると考えています。

大きな組織の後ろ盾のない個人でこれだけのものを作り出す奇跡、

(本来クリエーションというものはそういう物でした。)

細かいことは抜きにしてこれからの羽生氏の活動を応援したいと思っています。

 

 

Youtubeでエンドロールの動画アップしてくれてありがとうございます!

 

本当に深いところで親切。。。

 

 

世代について

1990年代に生まれた人達、特に1994年までに生まれた人達は

恐らく日本が歴史的にも一番栄えていた時代に生まれている。

一人当たりGDPが確か2位だったと記憶している。

(今は37位)

 

1994年というのはバブルは崩壊していたが、

1995年の神戸の震災、オウム真理教の事件の前の年で

まだ明るさが残っていた時代だった、

少しのんびりした時代だったとも言える。

 

1995年の1月以降、あらゆる意味で潮目が変わる。

時代の転換期だったと思う。

 

1990年代に生まれた人達の多くは子供のころは

栄養状態もよく、時間に余裕がある教育を受け(地域による)

しばらくは順調に育っていたのだと思う。

しかし、2008年のリーマンショック、2011年の震災と原発事故などで

10代の多感な時期に堅牢だったはずの日本社会が崩れていくのを

目の当たりにしてきている。

 

彼らの世代は年上の年代よりも、はるかに社会、

世界に対する意識が強く、

高い視座で物事を見ているように思える。

 

我々の世代は外国の音楽を聴くことがカルチャーだったけど、

この年代のカルチャーはゲームであるということが

羽生結弦氏のお陰でよくわかった。

ゲームは神話だし、世界創造なのだろう。

 

そして、羽生氏の哲学、知見と危機意識は非常に鋭利で

古い日本の社会システムなど何とも思っていないように見える。

大体の人は自分の能力によって社会的な栄達を求めるはずだが、

彼にはそのような俗事には興味がないようだし、

自分が生まれてきた純粋な使命のために生きているように見える。

 

彼はどこまで行くのか?

幸運を祈るしかない。

 

勝手なことを色々言ってみる

さて、プロ活動2年目にしてのICE-STORY 2ndは

レディオヘッドだったらOK Computerなのか?

Giftがアマチュア時代総決算的な感じで

全く新しい物語は初めて、そうなるとやはり

グラミー賞金字塔、レディオヘッドを確立した

この作品なのかもしれない。

 

レディオヘッドは1997年のOK Computerで新しいロックの地平を

開いたわけで、まあ、ちょっとポジション的には似ている。

OK Computerはレディへ伝説の始まりであり、

その後さらなる作品Kid Aが誕生しており、

おそらくピークとなる作品は2007年の

IN RAINBOWSだろうと思う。

そこまででアルバムは5枚作っている。

(今でも活動しているバンド。)

 

デビッド・ボウイに関してはピーク点は諸説色々あるが、

Station to Station~Low~Heroesの3枚、

プラスしてピークが80年のアルバムScary Monstersだろう。

(Let's dance もまあピークだろう)

一応アルバム5枚ぐらいだろうか。

 

みんな20代終わりから30代半ばにかけて

アーティストとしてのピークを迎えている。

 

フィギュアスケートとロックを一緒にするなという感じも

しますが、まあ適当なことを言っています。

 

でも、RE_PRAYはそのぐらい歴史に残る世界レベルの強い

作品だと思うわけです。

 

MIKIKO先生、ブライアン・イーノみたいに羽生さんを

よろしくお願いいたします。

 

デビッド・ボウイが言ってたけど、

「クリエーターは心地よい場所にいてはだめで、

常に先が見えない、そんな状態に自分を置け。

恐がるな、ギリギリまで追い込んで前に進め。」

だそうですよ。星野さんも同じことおっしゃってましたね。

 

でも 身体的には Stay Healty でお願いします。

 

 

RE_PRAY @MIYAGI

行ってきました、RE_PRAY4/7公演、

 

4回目現地で内容は分かっていますが

やっぱり感動し、なんか号泣、、、

 

Hope & Legacyは、神羅万象であり

地上の四元素を統べる存在を象徴している

メガロバニアやっぱり凄すぎ、なんで泣けるかわからないw

赤いダイアモンド、今回はさらに揺らぎのない演技に泣ける

 

前半は15分ぐらいしかなかったように感じました。

 

そして、エストポリス伝記のエンディング、

メガロバニア衣装の所でドラムロールが大きく入るのですが、

そこで必ず泣けるんですよね。

エストポリス伝記、知らなくても泣けるんですよ。

凄いクリエーションというのは意味が分からなくても

伝わるし、圧倒されます。

 

もし日本の競技団体が、優れた人を大切にし

金メダルをとることに徹したら4個の金が取れる。

という説は本当だったのでしょう。

そして、羽生氏をすぐにコーチかアドバイザーにして

競技の裾野を広げ、選手を強化する。

それがフツーの国のすることでしょうが、

封建的な内輪もめ村社会であるこの国はそれができない。

ノーベル賞を取った人でも追い出す国ですから。

 

でもおかしな国のおかしなやり方のせいで

自由でアバンギャルドな羽生氏のクリエーションを

見ることができているのかもしれませんね。

 

宣伝なし、フェイクなし、実力のみで勝負する

羽生結弦

 

とにかく健康でよい活動ができることをいつも祈っています。

羽生様、ほんとうにありがとうございました。

 

ディレイビューイングも行きます、テレビないんで