「作家でも音楽家でも、若い時に作るものっていうのは、
二作か三作で最初の一周期が終わります。
あれは不思議なもので、少年少女時代から
抱えてきた主題がそれである程度燃焼し尽くすんでしょうね。」
「その先が大変なんです。」
「新しい世界を見たり作ったりするのに、
何も遠い世界に出かけていく必要はないんじゃないか。
もちろん何か知るために旅は必要ですよ。
ただ、それは今まで知られている世界を新しく組みなおすための
方法を勉強するためにやるものなんじゃないか。」
その後どうするのかは
その時がきたら多分分かるし、
その時考えればよいのだろう。
偉大な音源アーティストでもピークのアルバムは大体
4枚~5枚ぐらい、その後も続ける人はたくさんいる。
方法論を色々変えて試行錯誤してもの作りを続けている。